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文字の洪水に溺れながら

人生初心者、でも人生のハードモードぐらいを生き抜きたい人間。

ダークナイトを見て・・・、うん久々に戦慄を覚えた

ただただ凄くて、凄いのを通り越して歴史に残る名作になってしまったんだと思う。
なんというか、言葉で語りたいのに絶対に語りつくせないってわかるから、とにかく暇な時間がある人は見たほうがいい、絶対に。
後悔しないことは保障するので、というかこれを見て凄くないという可哀想な人がいるんなら、僕は、ただ無言で「ごめんな」と言って映画代を渡して、そして生涯その人とは仮面を通してしかコミュニケーションをできなくなってしまうだろうな、とにかくそんな作品だった。
あらすじはid:Gaius_Petronius 様のおかげで知ることができたノラネコ様のサイト「ノラネコの呑んで観るシネマ」 http://noraneko22.blog29.fc2.com/tb.php/245-9cd2f35f から。

バットマンことブルース・ウェインクリスチャン・ベール)によって冷や飯を食わされていた犯罪組織のボスたちは、バットマンを殺してみせるという謎の男、ジョーカー(ヒース・レジャー)を雇う。
彼は、「バットマンがマスクを脱ぐまでは、市民を殺し続ける」というルールで、バットマンと市当局に宣戦を布告する。
ジョーカーの執拗な襲撃によって、次々とターゲットとされた人々が倒れると、恐怖に駆られた人たちは、姿を見せないバットマンを卑怯者呼ばわりし始める。
正義感溢れる新任地方検事のデント(アーロン・エッカート)に、ゴッサムシティの正義を託そうとするバットマンは、会見で自分の正体を明かす決断をするのだが・・・

正直者が馬鹿を観るのは正直者が少ないから

この作品でとにかく印象に残ったのが一般市民という悪、愚衆といったものでした。
ヒース・レジャーが演じるジョーカーは最高に悪で、醜くて、まさに最凶の敵というキャッチコピーがぴったりだった。そして各地でもそのことは絶賛されていて、それは僕も疑いようのない真実だったと思う。それでもこの作品全体でバッドマンが、デントが、ゴードン警部がどこまでも救われないのはこのジョーカーが強すぎたからじゃない気がした。
劇中にもあったけどジョーカーは本当にただの狂犬なんだよ、そして、そして一番怖いのはその狂犬のせいで一気に均整を保てなくなった羊の大群なんだよ。これは、客観的になればあまりにもミクロがマクロを支配している構図で、一見その狂犬が計画を持っているといないということが救いがあるのかもしれないが、でも計画を持っていないからこそ「理解不能という恐怖」とバッドマンみたいな一般人が持ちえる限界がないせいで、実はものすごく救いがない状態だったりしてる。
クリストファー・ノーラン監督はもしかしたらテロと戦うアメリカ人の本性はただ守られているだけの存在で戦ってなんかいない、いやむしろ利用されているだけと言うことを暴きたかったのかもしれない。
とにかく市民と言う、社会というあまりにも守られている立場で傲慢さが育ってしまっている者達こそが本当の正直者であった(=最後のほうでゴードンが言っていた信念を持って戦った3人)彼らを最後まで追い詰めたんじゃないだろうか。
そしてその理由はただ単純に信念を持って戦える人間が少ないからに他ならないわけで、あぁ・・・、書いてて鬱になってきた(苦笑)信念を持つと言うことは誰かを敵に回すということなんだよね・・・。

正義には2種類が存在する

正義って今更なんだけども「個人の正義」と「社会の正義」の2種類があるという事を認識した。
僕が多分この思想のに始めてあったのは小学生の頃にテイルズオブファンタジアのダオスだと思うけれども、結局、個人の正義って言うのは個人の信念と行動がマッチしているって言う事なんだよね。
それに対しての周りの評価とか関係なくて結局自分が自分の考えた事に対していかに素直になって行動できるかが「個人の正義」。
一方で「社会の正義」って言うのは誰というわけでなくて、まさに空気という奴の一般論や多数論なんだと思う。
で、それを考えるとこの作品って登場人物各々の個人の正義の潰しあいなんだよね。バッドマンが自分を殺して社会の正義を優先するっていう奴で、デントが自分の信じている正義論をどこまでも突き通そうとするで、ジョーカーが計画を破綻させて混乱を招くって言う自分なりの正義。
きっと今までのハリウッド映画が善悪二言論が多かったっていうのは言い換えれば個人の正義と社会の正義がほぼ同じになっている事が多かったからじゃん、でもこの映画を見た知識人の多くがこの作品がアメリカでヒットする事が驚きとかいうのは今までの主人公が正義を通すって言うのを続けたままで、そこに社会の正義との同一性が失われたことによって起きてるんじゃないでしょうか。

いや、暇な時間があるならまじでみたほうが良いです、これ。