文字の洪水に溺れながら

人生初心者、でも人生のハードモードぐらいを生き抜きたい人間。

自らのフィールドがある人はやっぱり凄い

昨日は
天才ワナビー
http://sishiwata.blog90.fc2.com/
の管理人であるトマト様にお忙しい中時間を頂いて2時間程度お話をさせていただいた。記憶が確かなら僕とトマト氏の馴れ初めはツイッターで二言三言ブラウザ談議に花を咲かせた事から始まった気がする。僕自身が読書を行うという行為が前提となってる人と凄く仲良くなる傾向があるせいで不幸にもトマト氏は僕に目をつけられてしまい、気づいたらちょこちょこと色々と関わりがある関係になっていった。友達になれた、なんて図々しく言ってはいけないだろうが、顔は思い出せてくれるぐらいの知り合いになれたのではないだろうか、と勝手に思っている。

彼の第一印象は冷静沈着といった感じで、失礼ながら学生団体のリーダーの割には暑苦しくない(経験上、そういう立場の人はやたらとパッションを全面的に出す人が多かったので)人だなと感じた事をおぼろげながら覚えている。だが、今回話してみて彼はこの年代にしては異常なまでに自己の客観視化というのに成功しているからこそ、そのような印象を受けさせたのではないだろうかと感じた。この事については後述する。僕が彼を尊敬する点は今述べた自己の客観視ができること、それと関連して自分の熱意あるものを見つけている事、そして何より読書というインプットとブログ等によるアウトプットのバランスが非常に高いレベルにあるという事だ。近々読後メモを挙げる予定の「ドラッカー入門」について、この本凄い面白い!とツイッターで呟いたときに「あ、それ僕も読んだ事あります、良いですよね」と@が飛んできたのは正直ビビった。どれだけ本読んでるんだよ、と。そして実際にアウトプットの数の多さには驚愕させられる。実際の凄さは天才ワナビーを参照してください。


彼と話した事は主に頑張りすぎる人についてとリーダーという役職について、あと人とのコミュニケーションの方法についてだった。

まず冒頭のほうで出てきた頑張りすぎる人に関しては、Should系の人に多いという事で盛り上がった。それよりはwant系の人のほうが絶対に楽しんでその事にトライできるよねーとかそんな事を話していた。また示唆深い点として出てきた事に、頑張っても続けれる人は何らかの休息を取るのが上手いか、最後の最後で自己を支えてくれるものがあるという点だった。そして僕が何より面白いな、と感じたのは彼が「最後に保証してくれるものがある人は強い、という構造を把握しているから僕もそれが保証になっている」というような趣旨の発言をした事だ。驚くべき事に彼はメタ認知をする事によって自己の状態を観察、そしてメンテナンスができているという境地に至っている。これは言葉でいうのは楽だけれども実行するのは中々できるものではない類のことに感じる。

その後、話をすればするほど、彼の自己認識能力、つまりメタ認知の使いこなし方は感服させられた。リーダーの話をしたときに、なぜ人はリーダーになる事を忌避するのかという話題で少し盛り上がったのだが、彼は自分自身が今のリーダーの役職に就きたいと思った理由の中に、自分の興味と強みは浅く広い知識をどう繋げるかという点だと感じたため、それができる場所はリーダーだったからというものがあってこれまた参った。

また彼と話していて良く聞いたのが「心理学の中では〜というものがあって、」と言葉だ。この言葉がでてくる限り、彼自身は謙遜していたけど、あぁ、彼は心理学者なんだろうなぁと思わせてくれた。そして彼の強みがそこだとわかるからこそ安心して話を聴ける自分がいた。

題名に戻るのだかやっぱり大学生のまず目指すべき姿は自分の得意なフィールドを確定させる事なのだろう。それは別に学校の学部に囚われなくても良いし、自分はこれなら他の人に負けないというものであれば良いと思う。

結局、そういった意味で話の内容そのものよりも(自分が話過ぎという事もあったので)彼自身の在り方が物凄く参考になった時間だった。是非またお話を伺いたい人である。

トマト様、貴重な時間をありがとうございました。