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文字の洪水に溺れながら

人生初心者、でも人生のハードモードぐらいを生き抜きたい人間。

選択肢を広げる事だけでは幸せにはなれない

はじめに

この記事は人生の岐路の選択をする事に前向きになれない人のために書きました。
つまり自分へ向けての励まし書きです。別に誰かを批判したいとかそういう目的は一切ないです。

教育とは選択肢を広げる事?

突然ですが日本の教育システムはほとんど選択肢を広げるためにできてます。これは経験談です。*1

さすがにもう、

良い高校に入って
良い大学に入って
良い会社に入って
良い生活を送るのが幸せなんだ

なんて言う価値観を堂々と言われなくはなりました。が、それでもこの考えはまだまだ生き残っている気がします。
そもそも十数年前にはこの考えは真理でしたし、簡単に変化する訳もないでしょう。今では堂々とみんなが言わなくなっただけであって、まだまだ日本人の多くの前提として存在していると私は感じます。

更に言うと、教育システムはこの無言の要求にしっかりと反応しています。

できる限り、良い高校、良い大学、良い会社という安定したロードに行かせる事が優秀な教育機関であるとの認識の下、各教育機関(中学校とか高校とか)は、次の教育機関(高校とか大学とか)への進学実績をアピールしています。多くの人も、教育機関の中で何を学べるのかというよりは、次の教育機関に繋がるかという観点で判断します。

ここでは「いや、次の教育機関に進めるだけの教育水準があるかどうか」が教育の質と同値であって、進学実績をアピールすることは学びを深めている結果なんだ、という反論があるかもしれません。実は僕はこの考えに否とは言いません。これまで書いてきておいてなんですが、僕は今の教育機関に文句を言いたいからこの記事を書いているわけではありません。

僕が今言いたいことは、そのように考えても考えなくても、今の日本国民の前提には「より優秀な人間になれれば、優秀な場所に行けて、より幸せになれる」というロジックが存在しているという確認です。

「より優秀な人間になれれば、優秀な場所に行けて、より幸せになれる」

この考えの根底には「優秀な人間になれれば選択肢が増える」という前提が隠れているんだろうと感じています。
確かに大卒と中卒ではとれる選択肢はぜんぜん異なります。(世間一般的に)優秀であればこそ成功する確率が高い選択肢を選べるようになるのは事実だと思います。*2

選択肢を増やす選択肢

前置きが長くなりましたが、やっと今回の記事の主役、「選択肢」にたどり着けました。
前項でも確認したように、日本では選択肢が増える=優秀である、という風潮があります。

そのため「良い選択肢=選択肢を広げる選択肢」という不文律がおのずと出来てしまっているのではないでしょうか。

確かに選択肢を広げるという選択はとても魅力的です。

実際はしていなくても、選択肢をもっているというだけで人はある程度満足します。

「俺だって本気を出せば、あんな事ぐらいできる」「やろうと思えば、あれはできる」といった一種の全能感に近いものがあると思います。更に少し面倒くさいのは、その選択肢を広げるためにはそれなりの努力を強いられるために、そこにプライドを持ってしまうことが多いと言うことです。先述したとおり、日本ではたくさんの選択肢をgetしようとすれば優秀な教育機関に進む必要があります。

そして実際に努力の果てにたくさんの選択肢を手に入れた人間は究極の手段と目的の勘違いを起こします。

それは

選択肢が多いことが幸せである。

といった誤解です。

違います。

僕らは幸せになるために選択肢を広げたはずです。

幸せになる=目的
選択肢を広げる=手段
 です

それなのに、選択肢を広げることに心血を注いだ人は(そして日本の今の制度だと先述したとおり自然とそうなるようにできていると思いませんか?)選択肢が広がる=幸せ=目的と混同してしまいがちです。

選択をするという恐怖

そのように「選択肢が多いこと」が幸せであるという勘違いを起こしてしまった人は、選択をすることを恐れます。当然ですよね、だって選択をしたら選択肢が多いという幸福状態から離れてしまうのですから。

正直な話、僕もまだこの思いはまだまだ多大にあります。就職活動が実際に始まって、自分の働きたい業界を決めなくてはいけない、どんなライフプランを選ぶのか決めなくてはいけない、何に価値観を定めるのか決めなくてはいけない。そういった選択をするという事はものすごく勇気がいります。

それでも、それでもやっぱり、選択肢を広げることは選択をするために広げているはずですよね。
選択肢を多くする、多い状態であるというのは、次の段階のための準備でしかないはずです。

自分が今まで広げてきた選択肢を信じて、選択すること。
そして、今まで選択肢を広げることに向けていた努力を、選択した事に向けること。
これをして初めて、選択肢を広げるという行為が幸せに繋がるのだと思います。

あなたは今、選択をすることを先延ばしにして、選択肢を広げるという選択に逃げてはいませんか?

*1:日本のと銘打っているのは単純に日本しか知らないからです。他の国は違うのかもしれないですし、違わないかもしれないです

*2:余談ですが大学生が勉強をしなくなったというのはここにも原因の一つがあるように感じます。日本の学生のほとんどは学びを深めたいから進学するのではなく、選択肢を増やしたいから進学しているのではないでしょうか。(いうなれば大卒という資格をとるため、という奴です)