文字の洪水に溺れながら

人生初心者、でも人生のハードモードぐらいを生き抜きたい人間。

英投資ファンドに初の中止勧告について

少し前のニュースだけど思うことがあったから書いてみる。
実際はmixiの日記の転載で本当はコメント内でのやり取りも書きたいんだけどもコメント記載者に許可を取っていないので略しました。

http://backnumber.dailynews.yahoo.co.jp/?m=m20080416-034&e=jpower
<Jパワー株買い増し>英投資ファンドに初の中止勧告

一応簡単なあらましを書くと
Jパワーという最大手の電力卸業者の株を英投資ファンドが大量買付けを行った事に対して政府がファンド側に対してこれ以上株を買うことをやめるようよう中止勧告を行ったって事。
理由は電力の安定供給に問題が発生するかもしれないから。
つまり、目先の利益しか考えないファンド系企業が親会社になるとサービス等が低下して電力提供に問題が発生するんじゃないかということですね。

俺はこういうのには大反対。
反対の理由は複数あるけども、まず一番おかしいと感じるのは上場企業の株を取引させて何が悪いんだ?ということ。
つまり株の売買の絶対条件として上場されたからにはどんな投資家でも自由に株を買う権利を持っているっていうのに、これはその根底を覆しすぎている。そんなに買い占められるのが嫌ならなぜ、はじめから上場なんかしているのか?これは完全に後出しじゃんけんが認められている形だよね、こんなことしてる限り外国の投資家は絶対に日本になんか投資しなくなるっていうの。俺だって相手だけ後出しじゃんけんが許されるルールがある場所にわざわざじゃんけんなんかやりに行きたくないよ。

http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=463033&media_id=20
こっちではさも当然のような口調で今回のことを正当化しているけど(注:mixi内ニュース)

>だが、国益上の懸念が生じる場合、何らかの形で投資を制限するのは国際的な常識だ。

国際的な常識って少なくとも俺は聞いたことが無い、いったいどんな例を知っててこんなことを書いているのか、むしろこんな事で政府まで乗り込んでくることに対して批判することこそ国際的な常識かと。

日本企業はファンド嫌悪症が強すぎる。少なくともやつらは買値は安いかもしれないけども企業価値を上げてから売らないと利益は出るわけが無いのだから、会社運営に対しては馬鹿みたいなことはするはずがない。それなのに社長が外国人になっただけで日本人は経営破綻の危機まで騒ぎ出す始末、ゴーンとか見てみろよ、あれだけ無理無理言われてたのに1年で黒字に変えやがったぞ。少なくとも内輪企業よりもよっぽどマシなことになるだろうと俺は思う。
このニュースを見て少し前の羽田空港ターミナルビルの同様の株の問題を俺は真っ先に思い出したけど、これらみたいなことを連続でやってたらそれこそ日本は経済停滞が進みまくって日本破綻が起きるだろ、もう少し大局的になって多少のリスクも覚悟して国家運営してかないとここまで来てる日本を立て直すのは不可能だと思う。今の世の中では経済を活性化させる起爆剤は国家主体の金利政策とかではなくて投資家などの資金であるということを早く把握してほしいもんだ、はぁ・・・。